2026年、初セリの席にて
一年の始まりを告げる初セリ。その特別な席に、私たちは一つの器を携えました。
黒漆に金の一筋が流れ、蓋には奥山屋の紋。蓋を開ければ、朱の地に「絆」の文字。輪島塗の雲丹弁当箱です。
「絆」という名前のこと
この器を手がけてくださったのは、能登・輪島の八井漆器本店(涛華堂)。2024年元旦の能登半島地震で、輪島の店舗は全壊しました。
それでも、輪島の職人たちとともに、高品質の輪島塗を作り続ける ―― その揺るがぬ想いに、私たちは心を打たれました。
全国から寄せられた励ましの声が、再興の背中を押したといいます。「絆」の一文字には、その感謝と、これからも共に歩む約束が込められています。
私たちにできたのは、その想いに、根室のウニで応えることでした。
器のこと
弁当箱・盆・匙まで、すべてに輪島塗のこだわりを尽くした一式です。黒漆の深い艶、迷いのない金線、そして手に取ったときの静かな存在感。
ウニは、ごまかしのきかない食材。だから、一粒一粒、丁寧に。
その私たちの流儀を、この器はまっすぐに受け止めてくれます。
輪島塗・八井漆器本店(涛華堂)
震災を越えて、輪島の漆を未来へつなぐ職人たち。
八井漆器本店のものづくりは、こちらからご覧いただけます。
奥山屋のウニ
「ウニは、ごまかしのきかない食材。だから、一粒一粒丁寧に、誠実に」
その姿勢は、器の作り手と同じでした。